転職でオススメの業界一覧!自分に合った業界や企業の選び方を解説

転職でオススメの業界一覧!自分に合った業界や企業の選び方を解説

更新日:2024.08.30

転職活動を始めようとしたらまずは「業界選び」から始めることになります。
自分に合った業界や将来性がある業界、高年収な業界を知っておくと転職活動を有利に進めることができるでしょう。
本記事では、失敗しない業界選びのポイントと具体的な方法について詳しく解説します。
人材不足である昨今では未経験者を歓迎している業界も増えてきていますので、ぜひ業界選びの参考にしてみてください。

転職先の業界を選ぶ時にまずは考えるべきこと

転職先を決める際は、転職の難易度や働きやすさを基準に考えてみましょう。
オススメは「業界」と「職種」を経験の有無で4つに分類する方法です。
このように分類することで、大まかな転職の方向性を決めることができます。

転職先の業界を選ぶ時にまずは考えるべきこと

同業界への転職と比べ、異業界への転職は難易度が高くなります。
令和2年度の厚生労働省の調査によると「経験を活かし、即戦力になるから」という理由が、中途採用者を採用した理由で最も多い結果となりました。
未経験募集という求人も、同業界もしくは同職種の人材を採用する傾向が強いです。
業界と職種を変更してキャリアチェンジをするのか、経験やスキルを活かして働くのかを決めて転職先を選ぶようにしましょう。

自分に合った業界の選び方

業界選びにおいては、まず現在の業界に留まるか、違う業界に移るかを検討することになります。
転職の難易度は同業界か異業界かによって大きく異なるのは前述した通りです。
それらを踏まえた上で、以下の項目を参考に自分に合った業界を見極めましょう。

  • 市場の規模
  • 業界内にどのような企業があるか
  • 業界の今後の動向
  • 自分の強みとするスキルや経験が活きるかどうか
  • キャリア形成ができるかどうか

特に市場規模はその業界の将来性を示す指標にもなるため、しっかりと確認しておくことが重要です。

自分に合った転職先企業を探し方

いざ、転職活動を始めようとしても「どのように企業を探したら良いか分からない」という方は多いです。
日本には現在368万社の企業があり、これほど多くの企業の中から転職先を絞り込むのは容易ではありません。
そこで、まずは自己分析を通じて自分に合う社風を考えてみましょう。
以下は自己分析の例になりますので、こちらを参考に自己分析をしてみてください。

項目 耐えられる 耐えられない
人間関係/雰囲気 ・飲み会が多い
・コミュニティーが閉鎖的
・部署内の連携が難しい
・同僚への愚痴が多い
・年功序列が多い
・ハラスメント行為
仕事のやり方 ・会議などが多い
・マニュアルがない
・新しいツールの導入に消極的
・トップダウン方式
・研修がなく、OJTが基本
・在宅勤務が認められない
評価項目 ・残業したほうが良い
・評価基準が不透明
・福利厚生が不十分
・チャレンジできない
・成果主義が弱すぎる
・給与や昇進の機会が少ない

このように今まで務めてきた会社で「自分が耐えられたこと」「耐えられなかったこと」を整理してください。
書き出すことで転職先を選ぶ際の参考にもなり、自分にあった会社を見つけやすくなります。
まずはこうした情報を整理した上で「企業研究」や「業界研究」に進むと、スムーズに転職活動が進むでしょう。

転職先として注意すべき業界を見極めるポイント

一方で、転職先として避けた方がよい業界もあります。
以下のような特徴を持つ業界は慎重に検討する必要があるでしょう。

  • 市場が縮小傾向にある業界
  • 法規制の変更などにより、先行きが不透明な業界
  • 労働環境が悪化している業界
  • 年収の水準が低い業界
  • 自分のスキルや経験が活かせない業界

ただし、将来性があるとされる業界でも、職種によって見通しが異なるケースがあります。
例えば、IT業界の市場は拡大をしていますが、一部ではAIに置き換わる可能性がある職種もあるため、必ずしも「安定している」とは言えません。
一方で、介護業界は年収水準が比較的低い傾向がありますが、一部の企業では年収水準が高く、福利厚生が充実しているところもあります。
このように職種によっても特徴が異なるため、転職先選びの際は業界という大きな視点だけではなく、企業や職種という視点でも考えてみてください。

転職の失敗談を参考にする

転職先を選ぶ際に最も参考になるのが「他の人の失敗談」です。
転職に成功するケースは人それぞれですが、失敗するケースには傾向があり、対策することができます。
ここでの「転職の失敗」とは以下の3つです。

  • 社風が合わなかった
  • 仕事内容がイメージと違った
  • 待遇などの条件が話と違った

転職を失敗する方に共通しているのは「あまり企業研究をしない」という点です。
「転職期間が長引いて焦っていた」や「条件だけ見てすぐに求人応募した」と理由は様々ですが、企業研究は必ず行わなければなりません。
ただ、企業研究で知れる情報は一部分のみであるため、成功率を上げるためには不十分です。
転職の成功率を上げ、効率よく転職活動をするためには転職エージェントの活用が欠かせません。
企業との情報の擦り合わせをエージェントが詳細に行うため、転職後のミスマッチを避けることができます。
転職エージェントは無料で利用できるサービスですので、転職活動で悩んでいる方はぜひ登録してみてください。

未経験者が転職しやすいオススメの業界

未経験者が転職しやすいオススメの業界

未経験者が新しい分野に挑戦することは「学習意欲」や「成長意欲」が高いと企業に受け取られる傾向にあります。
特に人手不足で悩む業界にとって「意欲の高い未経験者」は非常に評価が高く、転職の成功率が高いです。
未経験の方でも転職しやすい業界は以下の5つになります。

業界名 市場規模(2022年度・推定) 職種例/仕事例
IT業界 14兆1,600億円 ・システムエンジニア
・プログラマー
・Webエンジニア
・データサイエンティスト
・セキュリティエンジニア
・ITコンサルタント
介護業界 11兆4,000億円 ・介護福祉士
・ケアマネージャー
・ホームヘルパー
・ケアマネージャー
運送・旅客業界 24兆6,000億円 ・倉庫業
・トラックドライバー
・旅客輸送
自動車市場 77兆1,000億円 ・サプライヤー
・ディーラー
・組み立て
・中古車販売
・レンタカー
人材業界 9兆2,355億円 ・キャリアアドバイザー
・人事コンサルタント
・リクルーティングアドバイザー

ただし、未経験の業界に転職する際は、自分のスキルや適性があるかどうかを十分に考えなければなりません。
また、未経験という観点から給与は転職前より低い水準からスタートすることも多いため、そういった点も踏まえて転職先を考えると良いでしょう。

第二新卒が転職しやすいオススメの業界

第二新卒が転職しやすいオススメの業界

第二新卒は新卒と比べてある程度の社会人経験を積んでいるという点と、年齢の若さから「即戦力」と「将来性」を期待されて採用されることが多いです。
厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」では、大学卒業者の3割は入社後3年以内に離職しています。

このように3年以内に離職する新卒が一定数いるため、人材確保のために積極的に第二新卒を採用する企業は多いのです。
中でも第二新卒が転職しやすい業界を以下の表にまとめました。

業界名 市場規模(2022年度・推定) 職種例/仕事例
小売業界(商社・メーカー) 133兆8,000億円 ・百貨店
・スーパーマーケット
・コンビニエンスストア
・専門店
金融業界 64兆4,000億円 ・証券アナリスト
・エコノミスト
・トレーダー
・ディーラー
・ファイナンシャルプランナー
マスコミ業界 2兆3,985億円 ・アナウンサー
・放送記者
・プロデューサー
・クリエイティブディレクター

これらの業界では、第二新卒の採用に積極的な企業が多く見られます。
特に、小売業界や金融業界は若手人材の育成に力を入れている傾向があるため、第二新卒の転職先として候補に入れても良いでしょう。

将来性があるオススメの業界

将来性があるオススメの業界

近年AIの発展や環境問題への意識の高まりにより、今後発展していく可能性がある業界があります。
以下の表は、今後の成長が期待される業界をまとめたものです。

業界名 市場規模(2022年度・推定) 職種例/仕事例
インターネット広告業界 2兆9,000億円 ・Webデザイナー
・Webプロデューサー
・Webディレクター
・Webマーケター
・UI/UXデザイナー
・フロントエンドエンジニア
再生可能エネルギー業界 2兆405億円 ・電気エンジニア
・機械系エンジニア
・プロジェクトマネージャー
・建設マネジメント
AI業界 3,883億円 ・アナウンサー
・放送記者
・プロデューサー
・クリエイティブディレクター

幅広い分野でデジタル化が進んでいる昨今では、エンジニアやWebマーケターの需要が高く、長期的なキャリア形成という観点ではオススメできる職種です。
また、近年の環境意識への高まりや持続可能な社会への実現に向けて「再生可能エネルギー業界」も発展していくことが見込まれています。
将来性がある業界への転職は将来の安定に繋がるため、転職先の候補に入れてみてはいかがでしょうか。

高収入を目指したい人にオススメの業界

高収入を目指したい人にオススメの業界

転職を考える人の中には、給与面を重要視する方も多いでしょう。
ただし、高年収となる業界では多くの求職者が応募するため、他の業界よりも難易度が高くなる傾向があります。
未経験では転職が難しいため、自身のスキルや強みが活かせる業界を選ぶようにしましょう。

業界名 市場規模(2022年度・推定) 職種例/仕事例
コンサルティング業界 1兆8,000億円 ・戦略コンサルタント
・財務系コンサルタント
・ITコンサルタント
・人事系コンサルタント
製薬・医薬品業界 9兆9,000億円 ・薬剤師
・登録販売者
・研究開発職
・MR(医薬情報担当者)
・MSL(メディカルサイエンスリエゾン)

これらの業界では専門性の高い仕事が多く、それに見合った高い給与が設定されています。
この2つの企業以外にも前述した金融業界とIT業界も高収入を目指せる転職先の業界だと言われているのでオススメです。
特に、コンサルティング業界は、企業の経営戦略立案などに関わるため、高度な知識とスキルが求められ、高い年収が期待できます。

転職先を選ぶ際に確認したいポイント

転職先を選ぶ際に確認したいポイント

転職先を選ぶ条件というのは人それぞれ違います。
厚生労働省が公表しているデータを参考にすると、離職理由の1位は「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」で28.2%、次いで「満足のいく仕事内容でなかったから」が26.0%、そして「賃金が低かったから」が23.8%です。
このデータから、多くの方は「高い給与」と「良い労働条件」を転職先に求めていることが分かりました。
上記も踏まえ、転職先を選ぶ際のポイントを紹介していきます。

市場規模が拡大している業界を選ぶ

転職先を選ぶ際には、その業界の市場規模や成長性を確認することが重要です。
市場が拡大している業界では、企業の業績向上やキャリアアップのチャンスがあります。
以下が市場規模がこれから拡大していくと見込まれている業界例です。

業界名 市場規模の拡大理由
半導体業界 ・電化製品の普及
・自動車、医療現場にも用いられる
IT業界 ・DXやデジタル化
・人手不足
・技術の進歩により生産性の向上
技術者派遣業界 ・人手不足
・特にIT関係に顕著
リサイクル業界 ・フリマアプリの拡大
・消費者の節約への意識の高まり

一方、市場が縮小傾向にある業界では、将来的にリストラや給与カットが起こる可能性もあるため注意をしましょう。

休日日数は記載方法に注意

求人には休日日数が具体的に記載されているものもあれば、そうでないものもあります。
休日の種類と年間休日数の関係を以下の表にまとめました。

休日の種類 年間休日数 説明
週休2日制 65日以上 月に1回の週2日休み
月に2日休みがある数によって変動
完全週休2日制 104日以上 毎週2日休み
祝日は出勤
完全週休2日制+祝日 120日以上 毎週2日休み
祝日休み

よくある勘違いとして、「完全週休2日制は土日休み」というものがあります。
具体的な休日設定方法(例:土日祝休み、火木休み)によって休める曜日が異なるため、求人票の内容はしっかりと読むようにしましょう。
特に「完全週休2日制(土日祝)」と「完全週休2日制(土日)祝」といった記載方法の違いで、休日数が104日から120日と大きく変わります。
詳細が記載されていないケースは、事前に企業に直接確認しておきましょう。

福利厚生面は手当を確認しておく

福利厚生も企業によって大きく異なるため、その違いをしっかりと把握しておくことが重要です。
ここでは、代表的な手当を以下の表にまとめました。

手当名 内容
残業手当
※法律で定められている
・法定労働時間を超えて働いた場合に支払われる
・通常賃金の25%増しで支払われる
深夜残業手当
※法律で定められている
・午後10時〜午前5時までの間に働いた場合に支払われる
・通常賃金の25%増し(深夜のみの場合)
・残業と重なる場合は50%増し
休日出勤手当
※法律で定められている
・法定休日に労働した場合に支払われる
・法定休日に労働させた場合には35%増し
役職手当/管理職手当 ・管理職や役職者に対して支給される手当
・月額1万円〜10万円程度
(会社規模や役職により異なる)
住居手当/住宅手当/家賃手当 ・従業員の住居費用を補助する手当
・月額5,000円〜2万円程度
通勤手当 ・従業員の通勤費用を補助する手当
・実費相当(上限を設ける会社もある)
家族手当/扶養手当 ・扶養家族がいる従業員に支給される手当
・子ども1人あたり月額5,000円〜1万円程度
・配偶者は1万円程度
食事手当 ・従業員の食事費用を補助する手当
・現金支給、現物支給、食券支給などがある
在宅勤務手当 ・電気代や通信費の一部を補助
・1日あたり100円〜200円程度、または月額2,000円〜5,000円程度

この他にも、専門職の場合は危険手当や、交替勤務手当などがあります。
企業によっては手当が充実していることで、他社よりも総支給額が多くなるケースも少なくありません。
自分にとって重要な手当が充実している企業を選ぶことで、働きがいのある環境を見つけることができるでしょう。

企業情報の確認方法

業界研究や希望の職種を決めた後は企業選びに入りますが、求人情報だけでは企業の実態を十分に把握することはできません。
職種や業界については、勤務している人から話を聞くと雰囲気や傾向などを把握することができます。
ただし、実際の企業情報に関しては調べる方法が限られているため、気になる方は以下の項目を参考にしてください。

  • 企業のウェブサイト
  • 口コミサイト
  • SNSや企業ブログ
  • 転職エージェントの活用

ただし、企業によっては口コミサイトやSNSなどに情報が載っていないこともあるので注意が必要です。
転職エージェントは企業と詳細な擦り合わせを行っているため、どこよりも詳細な情報を知ることができます。
転職後に「思っていたのと違う」となってしまわないためにも、転職エージェントをぜひ活用してみてください。

業界で悩んでるなら転職エージェントを活用しよう

転職先の業界を選ぶ際には、給与面以外にも市場規模や今後の動向をチェックしなければなりません。
給与面や業務内容、雰囲気など転職先に求めるのものは人それぞれ違いますが、企業の求人やホームページだけで自分にマッチした転職先なのか判断することは非常に困難です。
転職先の業界選びに悩んでいる方は、ぜひ転職エージェントを活用してみてください。
エージェントを利用することで業界研究に役立つ情報や、実際の求人情報を提供してもらえるため、効率的に転職活動を進めることができます。
忙しく転職活動が進められない方や将来的に転職を考えている方にオススメなサービスなので、ぜひお気軽にご登録ください。

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