
働きながら転職活動している人は約70%!両立する方法と成功のコツ
転職をすると決めた際、「働きながら転職活動をする」と「辞めてから転職活動をする」大きく2つの選択肢があります。
ただ、転職者希望者の中には「仕事が忙しくて両立する自信がない」という方も多いです。
この記事では、働きながら転職活動を行う場合のメリットとデメリット、転職を成功させるためのポイントについて詳しく解説しています。
両立する自信がない方や、時間がないという方にオススメの転職方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
働きながら転職する人の割合は少ない
結論、「働きながら転職する人」の割合は「辞めてから転職をする人」よりも少ないです。
厚生労働省が公表した「令和2年度転職者実態調査」のデータを参考に、どのような割合になっているのかを確認してみましょう。
転職するまでの期間 | 割合 |
---|---|
在職中に転職した人 | 26.1% |
1ヶ月未満 | 27.6% |
1ヶ月〜2ヶ月未満 | 13.3% |
2ヶ月〜4ヶ月未満 | 12.9% |
4ヶ月〜6ヶ月未満 | 4.6% |
6ヶ月〜8ヶ月未満 | 3.5% |
8ヶ月〜10ヶ月未満 | 1.7% |
10ヶ月以上 | 5.5% |
不明 | 4.8% |
最も多いのが退職してから「1ヶ月未満で転職」で、次いで「在職中に転職した」が多いという結果になりました。
ただし、転職活動はおよそ3ヶ月〜5ヶ月ほどかかるため、表の6ヶ月までの割合を合計した84.5%の中には「働きながら転職活動をしていたが、途中で退職をした」という人が含まれています。
実態として「退職の意思だけ先に伝えて転職活動を開始したが、退職までに見つからなかった」という方は少なくありません。
働きながら転職をした方は少ないですが、転職者の60%〜70%は働きながら転職活動をしていたと考えてよいでしょう。
働きながら転職活動を行う流れ

前述しましたが、転職活動の目安期間は一般的に3ヶ月〜5ヶ月ほどです。
退職済みで面接の日程調整を柔軟に行える方はこの期間より早くなるケースがありますが、その差は約1ヶ月ほどでそこまで大きな差はありません。

画像で示した通り、1社目でスムーズに内定を獲得できれば2ヶ月以内、早い人であれば1ヶ月以内に転職活動を終えることが可能です。
ただし、転職活動における求人応募数の平均は8〜10社だと言われており、同時進行で転職活動ができる会社数は3社ほどでしょう。
この条件で計算をすると8社目に内定獲得で約3ヶ月、10社目で約4ヶ月の転職活動期間になります。
また、これは内定までの期間であるため、働きながら転職活動をする人の中には就業規則や引き継ぎ等により、実際に働き始めるまであと1ヶ月〜3ヶ月かかると考えておきましょう。
働きながら転職活動をするメリットとデメリット

働きながら転職活動をするということは仕事と転職活動を両立することになります。
そのため、辞めてから転職活動をするケースと比べて、転職活動へのハードルが高いです。
そんな「働きながら転職活動をする」についての具体的なメリットとデメリットを以下の表にまとめてみました。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット |
・経済的な不安がない ・職歴欄に空白がない ・転職活動を辞めても問題ない |
デメリット |
・転職準備に時間が割けない ・疲れが溜まりやすい ・面接日を決めるのが難しい ・入社日の調整が必要 |
転職活動中は不安や焦りが出てきてしまうため、経済的な不安がないのは大きなメリットです。
また、転職活動が3ヶ月〜5ヶ月ほどかかるということは、辞めてから転職活動をする場合、職歴に空白が生まれることになります。
離職期間が長引くと転職活動に不利になってしまう可能性もあるため、そういった面の心配をしなくても良いのは「働きながら転職活動をする」メリットだと言えるでしょう。
働きながら転職活動をした人の体験談
実際に転職活動をした人の「生の声」を気になる方が多いと思います。
ここでは、実際に弊社の転職エージェントを活用して転職した人の体験談を紹介します。
- 会社に居続けられるのは安心感に繋がりました(24歳・女性)
- 期限が決められていないため、焦らず転職活動できた(25歳・男性)
- 書類作成などの面接準備に時間を割きづらかった(27歳・男性)
- 職歴に空白があると書類選考が通りにくいと聞き、リスクを避けました(25歳・女性)
働きながら転職活動をした人の中で多かったのは「転職先が中々見つからなくとも、収入が途絶えない」という声と「職歴に空白があるとマイナスな印象になるかもしれないから」というものでした。
ただ、中には「体力的に厳しく、面接準備が出来ずに転職活動が長引いた」という方もおり、メリットばかりではないことが分かります。
働きながら効率よく転職活動をする方法
体験談の中で苦労したことの多くは「時間的に厳しい」「精神的に辛い」という2つに分類することができます。
中には「働きながら転職活動をしていたが余裕がなくなり、辞めてから転職活動をした」という方もいました。
このように「働きながら転職活動をするのは厳しい」と感じる方は、転職エージェントを利用をおすすめします。
転職エージェントは求人探しから書類作成、面接対策までをフォローする「転職をサポートする相方」というサービスです。
利用料金はかからないため、以前から気になっていたけど利用していなかったという方もぜひ一度利用してみてください。
辞めてから転職活動をするメリットとデメリット

働きながら転職活動をしたいけど「時間的に厳しい」「精神的に辛い」という方は退職してから転職活動をするのがオススメです。
特に、仕事が原因で体調を崩している方や、労働環境が劣悪な方は辞めてから転職活動をした方が上手くいくこともあるでしょう。
では、辞めてから転職活動をするメリットとデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
項目 | 内容 |
---|---|
メリット |
・転職活動に集中できる ・スキルアップや資格取得も可能 ・急な求人にも応募できる |
デメリット |
・経済的な不安がある ・職歴欄に空白(ブランク)ができてしまう ・税金などの手続きがある ・精神面のストレスが大きい ・焦りから希望条件に妥協してしまう |
このように「辞めてから転職活動をする」のは多くのデメリットがあることが分かりました。
特に注意すべきは、退職後の転職活動が長期化することです。
焦りから「とりあえず転職先が見つかれば良い」という考えになってしまうと、企業とミスマッチをしてしまうかもしれません。
ミスマッチは早期退職にも繋がり、短期間での退職を繰り返してしまうと、企業側からマイナスの評価を受けてしまいます。
辞めてから転職活動をした人の体験談
辞めてから転職活動をするのはデメリットが多いことが分かりましたが、実際に辞めてから転職活動をした人の声はどのような内容が多いのでしょうか。
弊社の転職サービスを利用した方で「辞めてから転職活動をした人」の声を集めてみました。
- 貯蓄があったので、焦らず転職活動ができました(26歳・男性)
- すぐに入社希望の求人にも応募できるため、選択の幅が広がりました(25歳・女性)
- 退職理由を深堀りされることがありました(27歳・男性)
- 職歴の空白については資格取得の勉強をしていたと答えると高評価でした(24歳・男性)
転職活動をした人の声をまとめると「貯蓄の余裕」と「職歴の空白」をどう対処するかというのが課題になりそうです。
貯蓄に余裕があると落ち着いて転職活動ができますが、一方で余裕がなければアルバイトや派遣の仕事をしながら転職活動をするという方法もあります。
仕事を辞めた後の「転職活動以外に何をしていたか」が企業側にアピールできると転職活動がスムーズに進むでしょう。
失業保険を受け取れるケースがある
仕事を辞めた後の収入面に不安がある方は、失業保険を受給できるかどうかを確認してみましょう。
雇用者側の都合で会社を辞めたことを「自己都合による退職」と言い、失業保険は以下のように給付されます。
項目 | 自己都合 | 会社都合 |
---|---|---|
給付額 | 退職前6ヵ月間の賃金日額の約50%~80% | 退職時の給与の45〜80%程度 |
受給要件 | 離職日以前2年間に被保険者期間が通算12カ月以上 | 離職日以前1年間に被保険者期間が通算6カ月以上 |
給付日数 | 被保険者期間によって90日~150日 | 被保険者期間と離職時の年齢によって90日~330日 |
給付時期※1 | 7日+2カ月後 | 7日後からもらえる |
手続き方法 | ハローワークに離職票を持っていき、求職の申し込みを行った日 | ハローワークに離職票を持っていき、求職の申し込みを行った日 |
自己都合による退職の「賃金日額」というのは、退職前6カ月間の賃金(ボーナスを除く)の総額を180で割った数のことを指します。
例えば、入社3年目の25歳で自己都合による退職のケースでシミュレーションを行ってみると基本手当日額が6,000円で1ヶ月の給付額は約168,000円です。
失業保険を受給することで転職活動が長引いたとしても焦らずに転職活動を行うことができます。
失業保険の詳細はハローワークへ問い合わせるか、HPでチェックをしてみてください。
計算方法 | |
---|---|
退職前6ヶ月間の賃金総額 | 2,160,000円 |
賃金日額 | 2,160,000円÷180=12,000円 |
手当日額 | 12,000(賃金日額)✕50%(給付率)=6,000円 |
手当総額 | 6,000✕90日(給付日数)=540,000円 |
在職中に転職活動を行うときの4つのポイント

これまでメリットやデメリットを紹介してきましたが、それでも「仕事と両立するのは難しそう」と心配な方は多いでしょう。
ここからは、働きながら転職活動を行う際のポイントを4つ紹介します。
実際に転職成功者の声を参考にしてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
転職活動をする期間を決めておく
転職活動の期間は前述した通り、3ヶ月〜5ヶ月程度かかります。
その中で転職成功者の多くは「いつまでに転職をするのかというゴールを事前に決めておいた」と話す方が多かったです。
期限を設けないことで「気楽に転職活動ができる」という声がある一方、転職活動が長期化してしまう可能性や、転職意欲の低下に繋がるケースがあります。
あらかじめゴールを決めておくことで意欲の低下を抑え、スムーズに転職活動をすることができるでしょう。
複数の求人にまとめて応募する
転職できるまでの求人応募数は8社〜10社になり、1つの会社に応募してから内定までにかかる期間は約1ヶ月です。
そのため、1社ずつ応募するというやり方をしてしまうと転職活動期間が長期化してしまう可能性があり、あまりオススメできません。
一般的に書類選考の通過率は約1/3、面接の通過率は1/2だと言われている状況からも求人応募は同時並行で進めた方が良いと分かると思います。
ただ、応募をしすぎることで1社あたりの転職準備の時間が少なくなってしまうことも考えられるため、現実的に同時並行できるのは3社ほどでしょう。
同時に応募する中でも、志望度によって優先順位を決めておくことで面接などのスケジュールを決めやすくなります。
転職活動は現職場に配慮しながら行う
転職活動で多忙になってしまうと、現職の仕事に影響が出てしまう方がいます。
同僚や上司に転職活動がバレてしまうことにも繋がるため、業務調整や有給休暇を計画的に使いながら上手く同時進行できるように努めましょう。
また、転職活動をしている方の中では会社の端末やメールアドレスで転職活動を行い、勤め先にバレてしまったという方がいました。
転職活動がバレてしまうと、引き止められたり、業務時間内に転職活動をしていた場合は懲戒処分の可能性も出てきます。
働きながら転職活動を行うのは忙しいですが、なるべく現職場に配慮をするようにしましょう。
転職エージェントを利用してみる
忙しく時間がない方にオススメは、転職エージェントの活用です。
転職エージェントが何をするのか分からないという方も多いと思いますので、具体的な転職エージェントの仕組みを下記にまとめてみました。
- 希望条件に合う求人を紹介
- 非公開求人の紹介
- 利用者に料金がかからない
- 業界や職種について知れる
- 職務経歴書の添削
- 企業の面接でよく聞かれる内容などを知れる
- 模擬面接の相手をしてくれる
転職エージェントは忙しく転職準備ができない方や、早く転職活動を終わらせたいという方にオススメできるサービスです。
また、企業側との綿密なすり合わせを行うため、転職エージェントは利用者だけではなく、企業側にとっても人気があります。
働きながら転職活動をする方や、中々転職先が見つからないという方は一度利用を検討してみてはいかがでしょうか。
働きながら転職活動するケースでよくある質問

転職活動は基本的に1人で行うことになるため、疑問に思ったことや実態などを知る機会はあまりありません。
ここでは、実際に弊社のサービスを利用した方から頂いた質問などをまとめて解説します。
もし、ここで紹介すること以外で転職活動の疑問等ございましたら、転職エージェントに質問をしてみてください。
働きながら転職活動するのは違法?
違法ではありません。
日本では、日本国憲法にて「職業選択の自由」が認められているため、自分の意志で自由に職業を選ぶことができます。
ただし、所属している企業と「競業避止義務」の契約を結んでいる場合は注意が必要です。
また、派遣社員の方は原則として派遣を契約途中で退職することはできません。
そのため、契約満了時期を逆算して転職活動を始めるようにしましょう。
面接が平日で休めないケース
働きながら転職活動をしていると、面接日の日程調整で困ることがあると思います。
そのようなケースは以下のような方法を試してみてください。
- 業務時間外の日程調整をお願いする
- 土日での調整を依頼する
- オンライン面接に切り替えを依頼する
- 半休・有給を使用する
有給休暇を使用する場合は、同じ日に複数の企業との面接をまとめて行うと効率的に転職活動を進めることができます。
また、転職エージェントを利用している方であれば「平日は休みが取りにくい」と伝えておくとエージェントが企業と上手く日程調整をしてくれるでしょう。
入社日はどのくらい待ってもらえるのか
内定を獲得できたとしても、企業に退職を伝え、退職前の引き継ぎなどを考えると1ヶ月から2ヶ月ほどかかります。
その事情は企業側も理解をしているため、入社日は1ヶ月から3ヶ月ほど待ってもらえるのが一般的です。
その期間中であれば日程調整は可能ですが、それ以上の期間になると先方と相談をしなければなりません。
また、入社日を延期する場合も一度までは承認されるケースが多いので、もし間に合わないという方は入社日変更の交渉をしましょう。
県外の転職活動はどうすればよいか
県内ではなく、県外の企業への転職を考えている方もいらっしゃると思います。
その場合は日程調整がより肝心になるため、しっかりと準備をしておきましょう。
- 転職先の情報の収集方法
- なぜ県外で働きたいのかという質問への回答
- 面接時の交通費や宿泊費の準備
- 決まった後の新生活や引っ越し費用
面接に関しては、一次面接や二次面接まではオンライン面接をしている企業もありますが、最終面接は現地で行われるというケースがほとんどです。
面接前日はホテルに泊まることが想定されるため、県外企業への面接が一社のみだった場合は、一社に対して有給を2日使うことになります。
県外への転職活動をする時は、複数社の面接日程を同じ日に合わせ、転職エージェントを活用して転職準備をしっかりと行って臨むようにしましょう。
転職エージェントを活用して効率よく転職を進めよう
ここまで、働きながら転職活動をするケースのメリットやデメリット、ポイントなどを解説してきました。
働きながら転職活動をする人の割合は多いですが、その中には現職が忙しく、転職活動の準備にあまり時間を割けられないという方もいます。
そういった場合は、一度転職エージェントを活用してみてください。
忙しい転職希望者の代わりに転職エージェントが企業の情報収集や転職準備を行うため、転職準備の負担を減らすことができます。
利用料金はかからず、LINE登録だけで開始することができますので、気になる方は友達追加をしてみてください。