転職のデメリットを徹底解説!失敗しないためのポイントや注意点とは?

更新日:2024.10.01

転職にはメリットばかりに目が向きがちですが、デメリットも理解しておかなければなりません。
どんなリスクがあるのか、そしてそのリスクにどう対処すべきか、不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、転職のデメリットについて詳しく解説します
成功するための具体的なポイントや注意点も紹介しているので、転職を検討中の方は参考にしてください。

転職をするデメリットとは

転職という言葉をよく見聞きするようになり、以前よりも転職のハードルは低くなっています。
しかし、転職のデメリットを正しく理解している方はあまり多くありません
転職をしてから後悔しないためにも、これから紹介するデメリットを参考にしてください。

年収が下がる人の割合が約30%もいる

転職のデメリットの1つは年収が下がる可能性があるということです。
厚生労働省の「雇用動向調査(令和4年)」によれば、転職によって前職より賃金が減少した人の割合が33.9%でした。
しかし、これは一概に転職に失敗したという訳ではありません。
転職により年収が下がるのには理由があり、「転職の目的が年収UPではなかった」や「未経験の業種へ挑戦した」というものが考えられます
転職の際に重要視するポイントは人それぞれで、誰しもが年収を上げるために転職をしている訳ではありません。
年収を上げる目的で転職したい場合は、同業種で待遇面で条件を絞って求人を探すことで、この問題を回避することができるでしょう。

新たな人間関係の構築が必要となる

転職をすると今までの評価が一新されると同時に人間関係もリセットされます。
それをメリットと感じる方もいれば、デメリットと感じる方もいるでしょう。
特に転職理由の中に「前の職場の人間関係」を挙げている人であれば、新しい職場の人間関係構築を不安に感じると思います
人間関係を不安に感じる方は、こちらの記事で転職成功者が「職場に馴染むために行ったこと」を紹介していますので是非参考にしてください。

退職金や年金に影響がある

一般的には勤続年数によって退職金の金額が決められるため、転職をすると退職金が減るケースが多いです。
勤続年数が3年未満だと支給されない場合がほとんどであり、自己都合退職であれば会社都合退職よりも支給額が少なくなります
転職をする間に無職の期間がある場合は、将来受給できる年金額が減ることもあるため注意をしましょう。
退職金制度や企業年金制度の有無は企業によって異なり、転職先の企業によってもその取り扱われ方が異なります。
詳しく知りたい方は企業規定の確認や人事部・総務部に相談をしてみることで悩みが解決できるかもしれません。

ローンの返済や借り入れが難しくなることもある

実は転職をするとローンの新規借り入れが難しくなることをご存知でしょうか。
令和4年度に国土交通省が公表している「住宅ローンの審査の際に考慮する項目」には、以下のような項目が挙げられています。

  1. 完済時年齢(98.7%)
  2. 健康状態(97.9%)
  3. 借入時年齢(97.2%)
  4. 担保評価(96.1%)
  5. 勤続年数(93.2%)
  6. 連帯保証(93.1%)
  7. 返済負担率(93.0%)
  8. 年収(92.9%)
  9. 金融機関の営業エリア(90.7%)

カッコ内の数値は審査の際に考慮していると答えた金融機関の割合です。
転職をすると「勤続年数」がリセットされるため、ローンの借り入れが難しくなってしまう可能性があります
また、転職をした後に年収が下がるケースも注意が必要です。
このケースだと新規借り入れだけでなく、返済負担率が以前よりも高くなってしまうため、返済面も厳しくなってしまいます。
ローンを組む予定がある方は転職の前にするか後にするかを見極め、スケジュールを組むようにしましょう。

転職が無理ゲーというのは本当なのか

転職が無理ゲーというのは本当なのか

転職をしたいけれど「自分には無理だ」と感じている方も少なくありません。
日本では、これまで1つの企業に長く勤める働き方が奨励されていました。
ここ数年で「転職」という言葉が周知され、企業間の人の流動性が高くなりましたが、それでも諸外国と比べて高くはありません。
本来、転職というのは日本人にとって馴染みのない文化であり、その性質上、非常にストレスや不安を感じてしまうものです
ここからは、その「転職」の実態をご紹介します。

転職者はあまり増加をしていない

転職者は増加はしておらず、2013年度から横ばい状態です。
以下は総務省統計局が2023年度に公表した転職者の推移のグラフになります。

2023年度総務省統計局グラフ

転職希望者数は年々増加をしており、2023年では過去最多の1035万人を記録しました。
一方で、転職者の増加数はほとんど横ばい状態です。
転職をしたい方だけが増加しており、実数としての転職者数は増加をしていないことが分かります

転職者のボリュームゾーンは30〜40代

転職をする方はどの年齢層が多いのでしょうか。
転職は若い人がするものという声も多くありますが、実はそれは間違いです。
以下は、2023年に総務省統計局が公表した「労働力調査」のデータになります。

総務省統計局の労働力調査

転職者のボリュームゾーンは20代よりも、30〜40代の方が多い結果となりました。
「転職は若い人がするもの」や「この年齢から転職をするのは遅い」という声が転職エージェントに多く寄せられます。
しかし、この転職は若い人よりも30代以降の方が多くしているため、決して「今から転職は遅い」という訳ではありません

転職を無理だと諦めている方は多い

転職を無理だと諦めている方は多い

転職というのは日本人にとってストレスを感じる行為であり、転職者数はここ数年横ばい状態です。
転職希望者の中でも実際に転職活動をしている人の割合は2割未満だと言われており、多くの方が「いずれかは転職をしたいけれど、今は転職活動をしていない」状態であることが分かります。
転職活動をしてみて「私には転職は無理だ」と感じ、転職活動をしなくなった方も少なくありません。
しかし、転職に成功している人がいるのも事実です。
転職をしたくてもできない人にとって、何が転職の阻害要因になっているのでしょうか

転職ができない理由や阻害要因とは

転職ができない理由というのは人それぞれで、解決方法も1つとは限りません。
以下は転職希望者に調査した「転職ができない・しない理由」です。

  • 転職が不安
  • 転職活動で何をしたらいいのか分からない
  • 転職活動に割く時間がない
  • 希望の求人がない
  • キャリアやスキルが転職先で評価されるか分からない
  • 転職先で新しい仕事を覚えるのが大変そう
  • 新しく人間関係を構築するのが面倒
  • 年齢的に厳しい
  • 希望の求人がない
  • 人に迷惑をかけるのが怖い

転職というのは本来「キャリアアップ」や「キャリアチェンジ」できる手段です。
しかし、上記の調査から、不安や心配が先行してしまい「現状維持」を選択する方が多いことが分かります
これらの「転職できない理由」を解決したい方は、転職エージェントに相談してください。
他人に相談するほどではない、知らない人に任せるのが怖いという方にこそ転職エージェントはオススメできます。
一人で抱え込まず、転職活動を少しでも楽にしたい方は是非、転職エージェントをご活用ください。

転職に向いていない・しないほうがいい人の特徴

転職を検討中の人の中には「転職に向いていない状態の人」がいます。
以下に示す状態の方は、転職をするのは一旦保留をしておいた方が良いかもしれません。

  • 転職理由があいまい
  • 企業が求める人物像を理解できていない
  • 他責思考
  • 転職理由を改善や解決する方法が定まっていない
  • 冷静な判断ができる状態ではない

転職をする際には、事前に「転職をして実現をしたいこと」を明確に決めておく必要があります
ここを決めずに転職活動をしてしまうと、企業とミスマッチを起こし、転職を繰り返してしまう事態に繋がりかねません。
また、転職に向いていない時期やタイミングもあるため、転職活動をこれから始める方はこちらも併せて参考にしてください。

転職を成功させるポイントと注意点

転職を成功させるポイントと注意点

転職にはデメリットがありますが、そのデメリットを超えるメリットがあります。
現在の職場に不満を抱いている方や、将来的なキャリアを形成したい人は転職のデメリット部分にばかり目を向けるのではなく、メリット部分にも目を向けてみてください
ここからは、転職を成功させるためのポイントと注意点を解説します。
これから転職を始める方や現在転職活動中の方は、これから紹介するポイントを参考に転職活動をしてみてください。

転職の事前準備をしっかりと行う

転職の事前準備にはいくつかの種類があります。
以下に示す転職の準備を参考にしてください。

  • 自己分析を行う
  • キャリアプランを練る
  • 選考の対策を行う

3年後にはチームリーダーになる、10年後には部長になるといったキャリアプランを練っておくと面接時に聞かれても答えることができます。
企業によって面接の内容は異なりますが、共通している部分もあるため、そういった質問の答えを用意しておくと良いでしょう

企業選びは慎重に行う

企業研究をどれだけ行うかによって、転職の成功率がかなり変わってきます
また、企業規模によっても特徴が異なるため、転職活動を行う際は以下の表を参考にしてみてください。

会社規模 特徴
大企業 ・年金や保険の制度が豊富
・家賃補助や資格支援制度などもある
・社会的信用も厚い
・将来の心配があまりない
・給与やボーナスが比較的高い
・人が多いため、人間関係に悩みやすい
・昔ながらの企業文化が合わない可能性がある
・新しいアイデアの実現が難しい
中小企業 ・幅広い仕事に携われる
・少数精鋭のため、人間関係を大切にする
・アイデアを実現できるチャンスが多い
・大企業と比べて給与が低い可能性がある
・ボーナスや昇給率の変動が大きい
・安定性が大企業と比べて低い可能性がある
・福利厚生や手当制度が充実していない
ベンチャー企業 ・仕事の自由度が高い
・自分らしい働き方やアイデアを発揮しやすい
・従業員の平均年齢が若い
・人によっては伸び伸びと仕事できる
・経営が不安定になりやすい
・ハードワークになりやすい
知人の会社 ・入社後のミスマッチが一番少ない
・条件などの交渉がしやすい
・退職しにくい

これらの企業規模に加え、転職理由に合致する企業を選ぶことになります。
仕事が忙しくて企業研究をする時間がないという方は、転職エージェントをご活用ください。
転職エージェントは企業との連絡を密に取っており、転職後のミスマッチを避けることができます。
また、転職後に「思っていたものと異なる」となった場合はエージェントが企業側に改善要望を出すアフターフォローも可能です。

転職によって得るものと失うものを把握する

転職でありがちなミスとして「前職で満足していたものを失う」ケースがあります。
このケースは転職前には気が付きにくく、転職後に気づくケースがほとんどです。
不満の解消を転職の目的にするのではなく「何をしたいのか」「どんな自分になりたいのか」を念頭にして転職活動をするようにしましょう

転職エージェントを活用して転職を成功させよう

転職にはそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらも理解をしておかなければなりません。
メリットばかり見ていては失敗をしてしまいますし、デメリットばかり見てしまえば転職活動を過度に不安なものだと感じてしまいます
初めて転職活動をする方はどちらか一方を気にしてしまい、転職活動が思うように進まないケースが多いです。
転職活動をスムーズに進めたい方は、転職エージェントをご活用ください。
転職とは何か、何を用意したら良いのか、どんな企業が合っているのかなど転職の不安や不明点を解決することができます。
転職活動の一歩目は、エージェントをLINEで友達追加するだけ。
転職活動が不安な方は是非ご活用ください。

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